一般教養としての社会学
updated at 8th March 2023
本投稿では、「社会と経済、学問と行政」と、カテゴリーに幅を利かせた、さまざまな知識・見聞を、体系的にまとめ集積していく学びのノートとなります。さまざまな場所で見聞きした、社会的な情報や政治、学問・教育まで幅広く押さえ、蓄えます。
未婚の男性寿命
未婚の男性寿命は、66~67歳で一般男性と比べ、15歳も違う。これは家庭内自助もなければ、コミュニティや政府の助けがない。
磯田道史: 波頭亮との対談にて
Source: 人口動態調査|厚生労働省
アブダクティブさが人を人たらしめる
演繹的なディダクティブな知能を人工知能と呼び、AIに置き換えられる。帰納的なインダクティブな知能は、ビックデータと機械学習に置き換えられる。AIに置き換え可能な人工知能と、自然知能しか持たないような存在は、AIに置き換えられた方がいい。これは、人々は合理性を思考する限り、最大のノイズは人間であり、システムが回るのは、人間を排除した場合。感情の薄い人間はロボットに置き換えろ。アブダクティブ=閃き。アブダクションこそが人間が人間たる所以。
宮台真司: ReThing 波頭亮との対談にて
主意主義と主知主義
主意主義と呼ばれるボランタリズムと、主知主義と呼ばれるインテレクチュアリズム。
主知主義は、システムや制度、社会が強固で統制されたものになればなるほど、人は幸せになるという考え方に対し、主意主義はそれに対をなす考え方である。システム依存が起き、強者に夜弱者の救済の意識や、弱者の自身の救済の意識は薄れ、社会は崩れる。
マックス・ヴェーバーの考えとして、近代化は合理化であり、合理化は計算可能化、それは複雑なシステムの導入、ひいては資本・経済の発展が生まれる。
主知主義の主軸は、if-then文から成る条件プログラム。神に縋ったところで、何も生み出せないとギリシャの人々はこれを軽蔑した。それを広く知らしめたのが、フリードリヒ・ニーチェ。そこでギリシャの人々が大切にしたのが「不条理故でも我行かん」的な、良いことを期待して良いことをするのではない、損得勘定でない本能的な人間行動。